機械製図検定 実施要項と合格の手引き

公益社団法人全国工業高等学校長協会が主催する機械製図検定試験について受験方法、試験内容の詳細と合格のための勉強方法について解説します。

機械製図検定とは?

公益社団法人全国工業高等学校長協会が主催する、機械製図の能力を検定する試験です。

この検定に合格すると、例えば就職活動で機械設計や製図の仕事に就くことが有利になることがあるかもしれません。

実務での機械設計、製図の能力を評価する試験としては、日本機械設計工業会の機械設計技術者試験や、国家検定の機械・プラント製図技能検定などがあります。機械・プラント製図に関しては下記記事を参考ください。

令和3年度(2021年度) の試験日程

試験内容 試験期間
第1次試験 6月11日(金)~6月19日(土)
第2次試験 7月2日(金)~7月10日(土)

試験会場と受験資格

学校単位で申し込み学校で試験を実施します。受験資格は試験を実施する学校の在校生、及び会場校責任者が認めた者となります。

申し込み方法と検定料

申し込み方法は、在籍する学校単位で申し込みます。願書として以下の帳票が公開されていますが詳しくは在籍する学校へ聞きましょう。

願書

令和3年度機械製図検定の受験料は900円です。

受験申し込み期間は4月1日(木)から5月7日(金)です。令和3年度機械製図検定の申し込みは既に終了しています。

第1次試験の内容と勉強法

第1次試験は機械製図の基礎知識を理解度を問う筆記試験です。試験時間は70分で、150点満点中105点以上(70%)が合格ラインです。

過去の試験問題が採点基準含めて公開されているので必ず確認しておきましょう。

試験内容は、3面図から立体図をフリーハンドで描く(マス目あり)、記入抜けの寸法を入れるなど実践的な内容です。

第51回(令和2年度)の最初の問題は下記の通り、立体図(アイソメ図)から右側面図、平面図を描くような問題でした。

問題例

第51回の試験問題内容を一通り列挙します。

  1. 立体図から投影図を作図
  2. 投影図から立体図を作図
  3. 投影図から断面図を作図
  4. 3種類の図面のうち、寸法の入れ方の最もよい図を選択
  5. 抜けている寸法を記入、円弧寸法指示、累進寸法が正しく記入された図面を選択
  6. 表面粗さ、寸法公差、溶接指示、幾何公差、材料記号に関する選択、記述問題
  7. 完全ねじ部/不完全ねじ部、キー穴の図示、回転部分断面図、ナットの規格、平面の指示に関する選択問題

試験時間は十分にあり、70%の合格ラインは比較的易しいです。過去問と製図の基礎を見直しておきましょう。

第2次試験の内容と勉強法

第2次試験は、図面の作図です。課題の立体図(一部断面)から正面図・平面図・右側面図をA3のケント紙に作図して図面を完成させます。ドラフターなどを用いた手書きです。試験時間は150分です。

合格点は100点満点中70点、減点方式での採点です。図面が一通り完成していればある程度寸法抜け等があっても十分合格できます。しかしながら3面図が全て描かれていない場合など失格となる基準があるため重要な部分をおさえて図面を一通り完成していないと失格となる可能性があります。

課題の内容に関しては、部品1個であり、寸法、表面粗さなどは全て課題図に記入されているため、部品形状を3面図に正しく表現できればそれほど難しい課題ではありません。

ただし、普段から図面を描いていないと正しく図面を完成させることは難しいでしょう。過去の試験問題を確認し、実際に時間を測り練習する必要があります。

問題集の入手

問題集は試験を申し込む学校から購入することができますが、 全国工業高校学校長協会のホームページより購入することもできます。

まとめ

公益社団法人全国工業高等学校長協会が主催する機械製図検定は、合格すると機械設計、製図関係の就職に有利になる可能性があり、将来の機械設計業務に対する基礎知識を付けられるため積極的に受験することをおすすめします。

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