尺度1:2の図面から寸法を読む作業が面倒
機械・プラント製図CAD作業1級・2級の実技試験では、課題図として与えられた組立図から、部品図を作図します。この試験で難しいところは試験時間に余裕が無く、時間との戦いになります。特に図面からスケールで寸法を読む作業が多く、図面が1:2の尺度だと×2をしながら読み取っていくのが地味に疲れます。
そこで複数の尺度の目盛りがある三角スケールを使えば頭や電卓で計算せず寸法を読むことができて便利です。
三角スケールの欠点
三角スケールはそれなりに便利なのですが、実際に使ってみると大きな欠点が2つ見えてきました。
- スケールが透明でないのでスケールの下が見えない 機械図面はごちゃごちゃしているのでスケール下の線が見えないと、スケールの手前側のどの線を測定しているかわからなくなったりします。スケールが水平になっているかも確認しにくいです。
- 三角スケールの尺度を毎回確認する必要がある 三角スケールは、3つの頂点の表裏に合計6種類の尺度で目盛りが付いています。三角形なので何も考えずに置くとどの尺度になるか運次第です。なので、毎回使用したい尺度を探して、その部分を図面に当てるという動作が必要になり普通のスケールを使って計算するよりも時間がかかっていまうことがままあります。これだと何で三角スケールを使う意味がありませんね。
三角スケールは形がかっこよく、高さがあるので持ちやすいし上で紹介したステッドラーの黒アルミなんかは高級感すら漂い、「できる人感」が出てくるのですが上記理由で買ってはみたものの結局普通の透明スケールに暗算か電卓で倍率をかける方法に落ち着いてしまいました。
三角スケールの欠点を克服したウチダ ヘキサスケール
これら欠点を解決した複数尺度のあるスケールを発見しました!その名も、ウチダという製図用品メーカーが出しているヘキサスケールというものです。15cmと30cmの2種類があります。
目盛り部分を拡大すると、1/100, 1/200, 1/300, 1/400, 1/500, 1/600 とちょうど三角スケールを平たくしたように6種類の目盛りがあります。機械製図で使うには1/100, 1/200 ,,, は、 1/1, 1/2と思って使えばよいでしょう(三角スケールも同じですね)
図面に当てても透明なので裏が見えてどこに目盛りを当てているのか分かりやすいです。
尺度に関しては、 「機械製図CAD作業」技能検定においては1:1か1:2しか出ないため、 両側端のどちらかを使えばよく、さすがに1:1か1:2かはひと目見れば区別できるので 尺度を迷うことがない というのも大きなメリットです。
これがあると寸法を読む作業が捗ります!
A2の問題をA3で印刷して練習する場合はコピーダウン三角スケールがおすすめ
ただし、1点だけ三角スケールの方がおすすめの使い方があります。それは機械製図CAD作業2級の問題(通常、A2です)をA3に印刷して練習する場合です。
実は過去問がネットで公開されていますが、印刷不可になっており、 各都道府県職業能力開発協会に行き有料でコピーをしてもらう 方法がおすすめですが、大阪府の職業能力開発協会では A3に縮小されてコピー されます。
なので、練習時は1/√2、70.7%の倍率を持つコピーダウンスケールが必須ですが、残念ながらウチダ ヘキサスケールにはありません。なので練習時はコピーダウンの目盛りを持つ三角スケールを使用しましょう。
1級の場合は、A1なのでA1→A3だと1:2になるため、ヘキサスケールが練習から大活躍です!
まとめ
まとめ
機械・プラント製図CAD作業1級・2級の実技試験で使いやすく時間の短縮にもなるウチダ ヘキサスケールをご紹介しました。複数の目盛りを持ちながら透明で平らなスケールはなかなか無いのでぜひ合格のために入手をおすすめします!
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