アナモルフィックレンズを使ってみた Ulanzi Anamorphic Lens

2021年9月19日日曜日

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最近、ネットの記事やアマゾン、AliExpressなどでアナモルフィックレンズ (Anamorphic Lens) なるものが目につくようになりました。もともと映画用にワイドなビデオを撮るためのレンズのようですが水平に伸びる独特なレンズフレアが出たり面白そうです。スマホ用の安価なレンズが販売されていたので購入してみましたのでレビューします。

アナモルフィックレンズとは

アナモルフィックレンズは、もともと映画用に作られ、映像を横幅を圧縮してフィルムに撮影し、投影時に横幅を広げることでワイドスクリーンの縦横比(1:2.35)になるレンズです。

強い光源に対して、青色で横線のフレアが出るという特徴があります。

Ulanzi Anamorphic Lens を買ってみた

最近、SIRUIからデジカメ用のアナモルフィックレンズが発売されましたが、そこそこのお値段です。スマホ用に安価なものが売られているのでスマホ用を買ってみました。

Ulanziというメーカーは、スマホ用三脚やレンズ、照明などいろいろなアクセサリを安価な価格で出しています。中国のメーカーなので、アマゾンより若干安いAliExpressで購入しました。価格は¥4,000弱で、この手のクリップオンタイプのスマホレンズの割にはやや高価です。

届いた箱はお約束で角が潰れたりしています。

箱の中は缶のケースが入っています。これごと持ち運びできるので便利です。

中身はレンズ、スマホへのマウントが2種類、ねじで押し付け固定するものとクリップで挟むものが入っています。この他に簡単な説明カードが入っていて、アプリの紹介がありました。

中身です。なかなか高級感がありますね。

レンズには青い縦線がうっすら見えます。フレアは横線として出るのですが、レンズを除くと青い縦線が見えるのが不思議です。圧縮率は1.33倍を選択しました。他に1.55倍もあります。

スマホに固定してみました(スマホが汚い)。スマホは Xiaomi の Redmi Note 8 という格安スマホです。センタリングはもちろん目合わせで、クランプねじを締めすぎるとレンズが斜めになってしまったりするので固定が微妙ですがスマホレンズなんてこんなものでしょう。

撮影レビュー

早速撮影です。夜の駅で電車を撮ってみました。アナモルフィックレンズを付けて撮って出しは下のような写真になります。蛍光灯付近に青色の横縞フレアが出ていますね。樽型の湾曲がかなりあります。

この状態では横幅が1/1.33に圧縮されているので、画像処理ソフトで横幅を1.33倍引き伸ばした絵が下です。3:4(1:1.33)をさらに1.33倍引き伸ばしているので、1:1.77の縦横比になります。引き伸ばし後で9:16のHDサイズと同じ縦横比なのであまり映画のワイドスクリーンを感じられませんね。。。1.55倍を買えばよかったかな。

ちなみに、レンズ付属の説明カードに記載されていたアプリは、Ulanzi純正でも無く有料アプリだったので購入はせず、パソコンでフリーソフトのGimpで引き伸ばしています。

Gimpでレンズ歪み補正をかけて湾曲をある程度補正してみました。まだ左のホーム支柱の縦線が湾曲しているのと、右下側のエリアが全体的にボケた感じになっています。レンズのセンターが若干ズレていたのかもしれません。センタリングは目視なのでピッタリ合わせるのは不可能なのでこれくらいはご愛嬌と思うのがよいでしょう。

特急やくも号です。引き伸ばしのみ、湾曲補正はしていません。ライトから少し青い筋が見えています。

車内の照明を撮影しました。これも引き伸ばしのみです。盛大に青いフレアが出ています。

まとめ

Ulanziアナモルフィックレンズは、スマホにクリップオンで手軽に映画用レンズの雰囲気が楽しめるレンズでした。缶に入っているので持ち運びも便利です。青いフレアは面白いので特に夜の点光源がある場面でいろいろと使ってみたくなります。

撮影後は、引き伸ばす処理が必要になるので若干面倒なのと、樽型の湾曲が激しいので直線的なものを撮影するのにはあまり向いていないと感じました。

価格は安いので持っておいて損は無いレンズだと思います。

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