パナソニック電動自転車 ギュット・ステージ・22 後輪パンク修理

2021年9月26日日曜日

Panaracer ギュット・ステージ パンク修理 自転車

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パナソニックの電動自転車ギュット・ステージ・22の後輪がパンクしてしまいました。以前、ブリジストンのBikkeで前輪のパンク修理をしましたが、ママチャリの後輪は外すのが大変です。後輪の外し方とチューブ交換のやり方を記事にします。

必要なもの

  • チューブ (今回は22×1 1/2)
  • 自転車後輪を浮かすメンテナンススタンド等
  • プラス・マイナスドライバー
  • 15mm, 10mm, 8mmレンチ
  • タイヤレバー

パナソニックの電動アシスト自転車、ギュットのホイール径は、20, 22, 24インチといろいろあるのでタイヤ側面の記載を見て、サイズを確認しましょう。このタイヤは22×1 1/2です。

タイヤサイズ確認

メンテナンススタンドが無い場合は自転車をひっくり返す方法もありますが、この種の電動自転車は相当重いので苦労します。

後輪を浮かして固定する

まず、重い子乗せ自転車の後輪を浮かせるのに苦労します。子乗せシート、バッテリーを外しましたがまだまだ重いです。ミノウラの鉄製でガッチリしたローダバイク用メンテナンススタンドになんとかクランプできるところを見つけてこんな形に固定していました。

後輪を浮かせて固定

トップチューブが無いので重心を掴むことはできず、重心を掴めたとしても重すぎるので両輪を注に浮かして固定するのは難しいでしょう。前輪は地面に付けた状態です。スタンドもやや斜めに傾いてしまいましたがなんとか固定できました。

後輪を外す

3段変速機のカバーのプラスねじを弛めて外します。

3段変速機のカバー

外れました。

3段変速機のカバーが外れた

ギアを1速にして、ワイヤーを弛ませます。手元で2速、3速と切り替えるとワイヤーが引かれ、後輪シャフトセンターの棒が押されて減速比が切り替わります。

ギアを1速に

1速の状態で、手でシャフトを押し込む側にブラケットを回転させるとブラケットのU字溝からワイヤーを外すことができます。

ワイヤーを外す

ワイヤーが外れたら、シャフトを固定している15mmナットを弛めます。

15mmナットを弛める

オフセットめがねレンチがちょうどスタンドをかわしてフィットします。

オフセットめがねレンチを使う

ママチャリの後輪には泥除けの固定金具、変速用のブラケット、スタンド、チェーンテンション調整用の引きボルト、ブレーキ、ワッシャー類など実にいろいろな部品が供締めされています。復元できるように写真を撮っておきましょう。

いろいろな部品が供締めされています

ナットを外しました。

ナットを外した

反対側もナットを外します。

反対側もナットを外します

1番外側に止められていたのは、泥除けの固定金具でした。これを引っ張って外します。変速機のブラケットも先にワイヤーを外しているので引き抜くだけです。(下写真は取ったあと)

泥除けの固定金具

次はスタンドです。特殊な形状のワッシャーが入っていたので、マイナスドライバーでこじって外しました。ただ単にハマっているだけです。

ワッシャーを外す

ワッシャーが外れました。

減速比を変える棒も邪魔なので引き抜いておきます。

減速比を変える棒 棒を抜いた

スタンドは、左右に無理やり広げてシャフトから抜きます。抜いたところで気づきましたが、このスタンドはワイヤーでハンドルと連結されていて、スタンドを建てるとワイヤーが引かれ、ハンドルが左右に動かないよう固定される仕組みになっています。そのワイヤーもスタンドからはずさなければいけません。

スタンドを外す

ワイヤー固定ボルトを弛め、ワイヤエンド金具をプライヤーで引き抜いてワイヤを外します。

ワイヤエンド金具をプライヤーで引き抜く

スタンドが取れました。

スタンドが取れた

最後はブレーキです。ワイヤー固定ボルトを弛めワイヤーを抜き、ブレーキ自身も1本のボルト・ナットで固定されているので外します。この自転車には高級品、ローラーブレーキが使われています。

ブレーキ

ボルトを外しました。

ボルトを外した

写真の時系列が前後しますが、チェーンも外しておく必要があります。チェーンカッターで切るか、外せるリンクがあればリンクを外してチェーンを取るのが良いのでしょうが、この自転車はチェーンテンショナーがあり、チェーン長さに余裕があるのでチェーンをギアから落とすだけで後輪を抜くことができました。下の写真がチェーンテンショナーです。

チェーンテンショナー

チェーンテンショナーを押し上げてチェーンを弛ませながら後輪のギアからチェーンを落とします。

チェーンを落とす

これで準備完了。あとは後輪を後ろへズボっと引き抜きます。

後輪を抜く

外した後輪です。スポークが1本折れていました。あとで直しましょう。

外した後輪

タイヤを外してチューブを抜く

タイヤレバーを使ってタイヤを外していきます。写真はLEZYNEの金属製タイヤレバーです。強度があるのでママチャリには最適です。

タイヤレバー

タイヤレバーを差し込み、タイヤ内側のビード部に掛けます。

タイヤレバーを差し込む

テコの原理でビードをリムから外します。

ビードをリムから外す

2本のタイヤレバーを使ってどんどんビードを落としていきます。

どんどんビードを落としていく

片側全周のビードが落ちました。

片側全周のビードが落ちました

バルブの反対側からチューブを引き出していきます。

バルブの反対側からチューブを引き出す

最後に、バルブナットを取り、バルブを押し込んでリムから抜きます。

バルブ部以外チューブを抜いた

外したチューブです。

外したチューブ

スポークの交換

スポークが1本外れています。よく見ると、スポーク自体ではなく、スポークナットが根本で折れていました。

スポークナット折れ

リムテープを捲り、折れたスポークナットを取ります。

折れたスポークナットを取る

左下が折れたスポークナット、上が新しいスポークナットです。右がスポークナットレンチです。以前Bikke用で買ったスポークナットを取っておいてよかった。ママチャリによく使われている後輪の鍵は、鍵をかけたままガツンガツンタイヤを回してしまうことがよくあるのでスポークが折れやすいですね。

折れたスポークナット

新しいスポークナットを入れて、マイナスドライバーでスポークにねじ込んでいきます。

新しいスポークナットを入れる

最後はスポークナットレンチで回してテンションをかけます。テンションは、感覚でテキトーにやってしまいました。

テンションをかける

チューブを入れる

さて、チューブを入れましょう。使うのはシンコーのチューブです。アマゾンで購入しました。24×1.5〜2.15のサイズで、この自転車に合うのはこれしか見つけられませんでした。

チューブ

バルブキャップ、虫ゴムなどを全部外します。あとでPanaracerの米式アダプタを使うので虫ゴムは使いません。

バルブキャップ等を外す

バルブをリムの穴に通します。

バルブをリムの穴に通す

タイヤの隙間からチューブを挿入していきます。

チューブを挿入

反対側まで入れていきます。

チューブを反対側まで挿入

チューブが入りました。

チューブが入りました

チューブをタイヤのビードとリムの間に噛まないよう注意しながらビードをリムに入れていきます。

ビードをリムに入れる

この自転車のビード入れはとても硬く、下写真の状態までしか手で入れることができませんでした。

最後が硬くて入らない

最後はタイヤレバーでこじって入れました。チューブが噛まないよう注意が必要です。

タイヤレバーでこじって入れる

やっとビードが入りました。

ビードが入った

バルブ先端には、Panaracerの米式変換アダプタを入れます。米式バルブは空気を入れやすく、空気圧も測れるので使い勝手が良いです。

Panaracerの米式変換アダプタ

空気を入れて準備完了です。

空気を入れる

組み立て、完成

ここまできたらあとはもとに戻すだけです。外したときの写真を確認しながら復元していきます。子乗せシートのYeppも付けて完成です。

完成!

まとめ

電動ママチャリの後輪チューブ交換は、車体が重くスタンドやブレーキ等いろいろ外す必要があるので大変ですが、写真を撮り確認しながら行えば難しいことではありません。後輪を浮かして固定するところが1番のハードルかもしれません。

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