Insta360 ONE R 1インチ広角モジュールセット レビュー

2022年3月12日土曜日

Insta360 ONE R アクションカメラ カメラ

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ハンドルにマウントしたInsta360 ONE R

サイクリングの記録用に今まで安物アクションカメラを使っていましたが、低画質の写真や動画のブレが不満でした。もう少しちゃんとしたものをと物色していたところ、少し古いですがInsta360 ONE Rの1インチモジュールというのが大型センサーで画質が良さそう、かつ値段もこなれてきてお得感があったので購入してみました。Insta360 ONE Rをサイクリングで使うことを前提にレビューします。

Insta360 ONE Rの特徴

アクションカメラはGoProが有名で、その他にも色々なメーカーが製品を出しています。Insta360 ONE Rはレンズモジュールを交換できるのが大きな特徴です。特に、1インチの画像センサーを搭載したカメラモジュールが他社には無い魅力です。

Insta360 One R

Insta360 ONE Rを買ってみた

アマゾンで3万円後半でした。1インチセンサーのデジカメだとこの価格では買えないのでお得感もあり、荷物を少なくしたいサイクリングでデジカメ代わりにも使えないかと思いアマゾンで購入しました。

2024/1/1追記:Insta360 ONE R/RSともに廃盤になってしまいました。1インチセンサーを使ったものは、前後にセンサー2つ搭載したRS360度版が販売されましたが、お値段がかなり高いです。新商品のInsta360 Ace Proが1/1.3インチセンサーということで、微妙に小さいですがGoProよりも大きく、Insta360 ONE R/RSの1インチセンサー版の後継として期待できそうです。

早速届いた箱の外観です。高級感があります。

箱

中身は本体とマウント用のケース、カメラねじに固定するためのマウントが入っています。

中身

本体は操作部、カメラモジュール、バッテリーの3つに別れます。

3部品に別れた本体

1インチカメラモジュールです。レンズが大きいですが一番外側のレンズは保護ガラスのような役割のようで、ねじが切ってあり外すことができます。ケースに入れる際には外側のレンズを外す必要があるのでちょっと面倒です。ライカのレンズというのも画質が期待できそうです。

1インチカメラモジュール

レンズとタッチパネルの保護ガラスも買いました。

保護ガラス

三脚に固定した状態です。

三脚に固定

見た目は高級感が漂い好感触です。ケースに入れないとバッテリーとの間に隙間が若干できてしまうのがちょっと残念な感じです。

使うにはスマホアプリでロック解除とファームウェアアップデートが必要

さて、早速使おうと自転車に付けて外へ出たのですが、、、まず電源を入れるとロックされていて使うことができません。スマホアプリを入れてロック解除が必要です。

スマホアプリを入れると、ファームウェアのアップデートが!時間がかかりひたすら待ちます。

スマホアプリ画面

普通のカメラと違って買ってすぐには使えないのですね。

microSDカードの速度に注意

やっと使えるようになったのですが、こんどは電源を入れてもなかなか画面が出てこなかったり、写真を撮ったら数秒〜数十秒も待たされたりと、ナンジャコリャといった感じです。

出荷状態で写真はRawで撮るようになっていたのと、microSDカードが安物のUHS速度クラス1、10MB/秒のものを使っていたのが原因でした。動画は4Kは全く撮れずフルHDでもしばらくすると止まってしまう状態です。

UHS速度クラス3、ビデオクラスV30というmicroSDカードを購入し、写真もJPGのみにしたらそこそこ快適になりました。microSDカードの種類に注意しましょう。

1インチの画質は満足

そんなこんなでやっと使えるようになりました。写真に関してはさすが1インチのセンサーで色乗りが良いです。

小さな池

動画は手ブレ補正がしっかり効いて画質も良いです。

しかし固定焦点のレンズなのでオートフォーカスは無く、センサーが大きいため焦点が合う範囲が狭く、接近した被写体はややボケてしまいます。

サボテン

湾曲も大きいですね。

操作性、使い勝手は微妙

電源ボタン、撮影スタートボタンがゴムに覆われたような形になっていて、ケースをつけると奥まった位置になってしまうので押しにくいです。

ボタン

タッチパネルは小さいです。上下左右のスワイプを多用する操作方法がなかなかよく分からなく、毎回試行錯誤になってしまいます。

タッチパネル

ケースから外すには1インチカメラモジュールの外側レンズも外す必要があり、そこも微妙です。

写真撮影では、ボタンを教えてから撮影されるまで1秒くらい待たされるのは最悪で、デジカメの代わりとして使うのは難しそうです。あくまでもアクションカメラと割り切る必要があります。

使い勝手に関しては、事前に見ていたアマゾンのレビューがけちょんけちょんだったので覚悟していましたが、こういうことか、と再確認した次第です。

サイクリングで使用してみた

さて、サイクリングで実際に使ってみました。ハンドルにマウントしています。

ハンドルにマウントしたInsta360 ONE R 横から見た写真

冬の淀川沿いで5秒毎ごとのインターバル撮影をしました。逆光でゴーストが出ていますが、色乗りは良いですね。結構ガタガタな道でカメラは小刻みに震えていたはずですが、まったくブレた様子はありません。静止画でも手ブレ補正が効くのでしょうか?

淀川沿いの道

左右の建物は思いっきり湾曲しています。アクションカメラらしい絵です。

車道を走る

暗い場所ではシャッタースピードが遅くなり高架下ではISO100、露光時間1/6秒でこんな写真です。

高架下

インターバル撮影で電池は2時間持たない程度でしょうか。長時間ではモバイルバッテリー必要ですね。

モバイルバッテリーを入れた

安物アクションカメラと比較

最後にこれまで使用していた安物アクションカメラ EKEN H9R との比較です。

まずは静止画から。EKEN H9R です。昔のデジカメのような写りで彩度が低く、小さなセンサーで焦点深度が深いため全体にわたり解像度が高くカリカリした絵です。

EKEN H9R 写真サンプル

Insta360 ONE Rです。少々斜めになってしまいました。花や芝の色乗りが EKEN H9R と比べて格段に良いです。空はベタ塗り感がありますがきれいに青いですね。多分ソフトの絵作りによるところも大きいのでしょうが、1インチセンサーの画質の良さが大きな違いではないかと思います。

Insta 360 ONE R 写真サンプル

超広角で視野が広く、湾曲が大きいのですがこの絵ではそれほどわかりませんね。広角、リニア、狭角の設定にもできるので湾曲が気になる場合は試してみたいと思います。

次に動画です。画質の違いは写真と同様ですが、EKEN H9R はガタガタ画面がブレるのに対し、Insta360 ONE R はしっかり手ブレ補正が効いて滑らかな動画になりました。手ブレ補正は大きな違いでさすが10倍の価格だけありますね。

まとめ

Insta360 ONE R は操作性がいまいちなところがありますが、アクションカメラの中では唯一1インチセンサーを搭載し、画質は綺麗です。ポタリングで走行中の記録をするのには向いていると思いましたが、さすがにデジカメの代わりとしては厳しそうです。

クセはあるけどなかなか面白いアクションカメラなのでこれから自転車の友として活躍に期待です!

2024/1/1追記:Insta360 ONE R/RSともに廃盤になってしまいました。1インチセンサーを使ったものは、前後にセンサー2つ搭載したRS360度版が販売されましたが、お値段がかなり高いです。新商品のInsta360 Ace Proが1/1.3インチセンサーということで、微妙に小さいですがGoProよりも大きく、Insta360 ONE R/RSの1インチセンサー版の後継として期待できそうです。

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