独立行政法人国立青少年教育振興機構が管理運営する宿泊型の青少年研修施設、国立青少年自然の家は学校の行事などで使われることが多いですが、イベントでファミリーデーなど、家族で宿泊できる機会もあります。
四国、高知県にある国立室戸青少年自然の家の室戸ファミリープログラム、海編に参加してきました。1泊の宿泊で室戸岬の磯観察や花火、流木クラフトなど家族で体験活動ができる楽しいプログラムでした。
国立室戸青少年自然の家とは
独立行政法人国立青少年教育振興機構が管理運営する宿泊型の青少年研修施設です。全国に14ヶ所ある青少年自然の家のうち、昭和50年に1番目に設置されました。
ファミリープログラムの予約
通常は、団体利用として予約するには事前に活動計画書を出す必要がありますが年に数回、子供だけや家族で参加できるイベントがあります。これに申し込むことで青少年自然の家が企画したプログラムにお手軽に参加することができます。詳しくは 国立室戸青少年自然の家ホームページ をご参照ください。
申込みはホームページからフォームを記入して抽選になりますが、申込み期間が短くていつから申し込みが始まるか分からないためこまめにホームページをチェックする必要があるので注意です。
今回申し込んだファミリープログラムの料金は1泊3食込み、磯観察等のイベントも込みでなんと一人¥2,900と破格です。
アクセス
室戸岬の西側、国道55号から元川あたりで右に曲がり狭い山道を登っていきます。すれ違いが困難な道なので運転には気を遣います。
衛星写真で見ると、海岸線から一気に高くなり、上が平な地形が並ぶ面白い形をしており、海岸段丘というようです。海から近いのにもかかわらず山の上にあることが分かります。
青少年自然の家訪問前に室戸岬に寄る
大阪を早朝6時に出ます。11:00〜受付で11:30の開所式に遅刻厳禁なので余裕を持って出ましたが朝はバタバタします。少し早く着いたので室戸岬の先端に寄り道します。
国道55号沿いには小さな駐車場がいくつもあり、月見ヶ浜前の駐車場に車を停めます。小さな観光案内所と展望台がありました。
展望台からは荒々しい岩と太平洋が見渡せます。
月見ヶ浜へ降りてみましたがこの日は波が高く荒々しい海です。浅場で顔を浸けて魚を捕まえている人がいましたが波がすごくて上からは何がいるか分かりません。海に入るのは危なそうなので少し歩いて室戸岬を後にします。
オリエンテーション、昼食後に磯観察
室戸岬から岬の西側を北へしばらく進み、案内板に従って国道から右へ山の中へ入り非常に狭い道を進むと着きました、国立室戸青少年自然の家です。カラフルな建物ですね。
黒板のある教室のような部屋で受付、オリエンテーションがありました。黒板の文字を見るとワクワク感が出ますね。
オリエンテーションが終わると水着に着替え、昼食です。
食事をあとはバスで近くの磯まで連れて行ってくれます。
途中で注意事項等の説明を聞き、網、バケツやサンダルまで貸してくれます。ゴロゴロした岩が永遠に並ぶ広い磯でした。水もきれいで魚、やどかり、エビ等たくさんいますが魚を捕るのは難しいです。
なんとか子供が捕った生き物たちです。
磯遊びが終わったらシャワーをして着替えてまたバスに乗り戻ります。至れり尽せりですね。
夕食後、手持ち花火を楽しみ就寝
バスから降りたら一度就寝する部屋に行きしばし休憩です。長い橋を渡って宿泊棟へ行きます。
国立室戸青少年自然の家は昭和50年にできたので、おそらくそのころからある建物なので昭和のコンクリート建築といった建物、部屋ですがまあ、泊まるには十分です。
「夕べのつどい」なるものがあり、また部屋を出ます。下の写真はメインの広場のようなところですが、面白い建物ですね。
よく見るとこんな怖そうな壁画が。室戸岬には弘法大師・空海が修行をしたという伝説が残る御厨人窟(みくろど)という洞窟があるためこの絵はおそらく空海でしょう。
夕べのつどいは団体の自己紹介をしたり旗を降ろす行事があったりします。
夜ご飯はこんな料理です。ボリュームがありお腹いっぱいです。昼と朝もこのくらいあるので食べ物には困りません。
夜になると手持ち花火を準備してくれました。やっぱり夏の夜は花火ですね。
このあと大浴場でお風呂に入り就寝です。おやすみなさい。ちなみにシーツをかけたり、ベッドメイキングは自分でやるシステムです。
流木クラフトをして閉会式
朝は早く6:30起床で朝のつどいです。昨日降ろした旗を揚げてラジオ体操です。
朝食後、部屋を掃除してシーツを外し布団を畳んで部屋を出ます。ホテルのようにぐちゃくちゃのままチェックアウト、ということはできません。シーツ、布団の畳み方、畳んだ後の布団の置く向きなど細かいルールがありきちんと点検されます。間違っているとやり直しです。
部屋から出たあとは初日に受付した部屋で流木クラフトです。流木を選んでひたすら紙やすりで磨いたらオリーブオイルを塗って係員さんに紐を付けてもらい完成!
ホテルともキャンプとも違う、青少年自然の家でしか味わえない貴重な体験でした。ありがとうございました。
せっかくなので室戸観光
9:30過ぎに国立室戸青少年自然の家を出たあとは、せっかくなので室戸観光をして帰ります。
まずは道の駅に寄り、鯨館へ。
小さな場所で人もほとんどいませんでしたが入口直後にある船の上でVR体験ができます。
船から海へ飛び込んでマンボウや鯨と泳ぐ体験ができます。子供達はなかなかおもしろがっていました。
そうこうしているうちに昼になり、室戸名物の金目鯛の丼ぶり、金目丼を食べに行きます。津照寺付近にいくつか金目丼を食べられるお店が固まっています。
「花月」というのが有名みたいで行列ができていたので待つのは無理、と思い「遍路の駅 夫婦善哉」へ。シャッターが何故か半開きでやっているのか分からない感じだからか客は少なくすぐに席へ。半分スーパーのように食材なども売っている場所でした。
金目丼はお値段¥1,700と高いですが味は最高です。
夫婦善哉のすぐ近くにある四国遍路八十八ヶ所の1つである津照寺も訪れてみました。
次に向かったのは室戸世界ジオパークセンターです。
室戸の地形や文化、空海上人に関する展示などがあります。
3Dメガネで真上から陸と海底の地形を見る大きな地図がおもしろかったです。
最後は小学校を改築したむろと廃校水族館です。
手洗い場がタッチプールになっていたり小学校の施設がそのまま活かされたおもしろい展示方法です。
教室もそのまま残っています。懐かしさを感じますね。
魚は室戸近辺にいる魚がメインのようで、派手さはありません。ウツボさんです。
このあたりの海にはウミガメもたくさんいるのでしょうね。
こんな感じで各教室の中央に大きな水槽があり、周辺に小さな水槽が展示されています。廊下を進み教室内の展示を見るかたちで進みます。
ここは理科室。机の水道の中にも魚がいます。
外のプールも大きな水槽になっています。色が濁っていて写真では見えませんが魚がたくさん泳いでいました。
廃校水族館がこのあたり一番の観光スポットなのか非常に混んでいました。小さな水族館ですが、ここにしかない特徴が楽しめる場所でした。
このあと5時間くらいかけて大阪まで戻り旅行は終了です。
まとめ
野外活動を体験する公立の宿泊施設は家族でも利用できるところも多いのですが、活動計画を作って打ち合わせなどなかなかハードルが高く感じ二の足を踏んでしまいます。
今回の国立室戸青少年自然の家のファミリープログラムは青少年自然の家でプログラムを作ってくれて家族は申込むだけでよいので気軽に参加でき、体験活動もできてさらにとても安いと夏休みに家族で楽しむイベントとしてかなりおすすめです!
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