【第二種電気工事士】複線図の作成−候補問題No.12

2023年2月25日土曜日

技能試験 候補問題 第二種電気工事士 複線図

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第二種電気工事士技能試験、候補問題No.12の複線図を解説します。

候補問題No.12は、候補問題No.11と似たような問題です。違いはジョイントボックスが1つ増えて2つになったこと、ジョイントボックスB(アウトレットボックス)からスイッチ「ロ」への管が金属では無く合成樹脂製可とう管(PF16)になっています。複線図としては、ジョイントボックスが1つ増えただけなので候補問題No.11ができれば同じように描くことができます。

候補問題No.12

候補問題No.12を見てみましょう。

電源は単相100Vです。アウトレットボックスの先はスイッチ「イ」で引掛けシーリングを、スイッチ「ロ」でランプレセプタクルを点滅させます。スイッチ「イ」の箇所には連用取付枠でコンセントがあります。スイッチそれぞれに機器1つが対応しているので難しいところはありません。素直に線を繋げば解けてしまう問題です。

機器を並べる

まずは機器を並べていきます。電源、引掛シーリング、ランプレセプタクル、コンセント、スイッチを並べていきます。

ジョイントボックスAは、大きな点線で丸を、ジョイントボックスB(アウトレットボックス)は、大きめの点線で四角を描いています。

電源のマイナスと機器を接続

スイッチ以外の機器にマイナス側の配線を繋いでいきましょう。電源からジョイントボックスへ、ジョイントボックスからコンセント、引掛シーリング、ランプレセプタクルへ分岐してそれぞれ繋ぎます。ジョイントボックス内では必ず線同士をリングスリーブか差し込みコネクタで接続するため、接続記号を青丸●で表現します。マイナス側の線を青色で書いていますが、マイナス線はこの時点で決まるため、フリクションなどの消せるカラーボールペンで描いてしまうのがおすすめです。

電源のプラスとスイッチを接続

電源のプラス側は、コンセントとスイッチに接続します。コンセントとスイッチ「ロ」が同じ連用取付枠に付いているので、お互いを渡り線で接続します。

スイッチと機器間を接続

スイッチから点滅させる各機器に接続していきます。スイッチ「イ」からジョイントボックスを経由して引掛シーリングへ接続。スイッチ「ロ」も同様にランプレセプタクルへ接続します。

完成

まだ決まっていない線の色を決めます。1つ目はジョイントボックスBからスイッチ「イ」に伸びた2本の線です。施工条件で電源から点滅器の非接地側電線には、すべて黒色を使用する、と指定されていますので、スイッチから引掛シーリングへの線が青色になります。

次にジョイントボックスBからスイッチ「ロ」側3本の線のうち、非接地側2本の線どちらかが赤になります。施工条件で電源からコンセントの非接地側電線は黒色と指定されているためスイッチからランプレセプタクル側が赤色になります。

最後にジョイントボックス間の3本の線です。ここは特に指定は無いため、非接地側2本のうち、どちらを赤色にしても構いません。今回はスイッチ「ロ」から赤色で続くようにしてみました。

ジョイントボックス内の接続に線の本数やリングスリーブの種類を入れて完成です。

まとめ

第二種電気工事士技能試験の候補問題No.12の複線図は、候補問題No.11同様シンプルで易しい問題です。アウトレットボックスの施工がやや面倒なのでサクッと早めに複線図を描けるようにしておきましょう。

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